自己理解のヒント

自分軸は「作る」ものじゃない。自己否定が薄れたとき、自然と育つもの

「自分軸を持ちたい」と思ったことはありますか。

他人の評価が気になって疲れる。
誰かに合わせてばかりで、自分がどうしたいのかわからなくなる。

そんな状態から抜け出したくて、「自分軸」という言葉に辿り着く人は多いです。

でも、「自分軸を持とう」と意識しても、なかなかうまくいかない

この記事では、自分軸がなぜ「作ろうとしても作れない」のか、その理由と、本当に変わるために必要なことを書いていきます。

「自分軸を持ちたい」のに、なぜかうまくいかない

「自分軸を持ちたい」のに、なぜかうまくいかない

自分軸を持とうと思って、こんなことを試した人はいないでしょうか。

「自分の気持ちを優先する」と決める。
「人の目を気にしない」と言い聞かせる。
「NO」と言う練習をする。

でも、気づいたらまた相手に合わせている
また顔色を伺っている。

意志の力で変えようとしても、すぐに元に戻ってしまう。

特に戻りやすいのは、自己肯定感が揺らぐ瞬間です。

他の人と自分を比べて、自分が劣っていると感じたとき。
人間関係でうまくいかないことがあったとき。

そういう場面で、「やっぱり自分より相手を優先しよう」という動きが自動的に出てきます

それは意志が弱いわけじゃありません。
そもそも、自分軸は「作ろう」として作れるものではないからです。

自分軸がない状態とは、自分を後回しにし続けている状態

自分軸がない状態とは、自分を後回しにし続けている状態

他人軸になっているとき、何が起きているのか。

好かれたい。
嫌われたくない。
失望させたくない。

そういう気持ちが先に動いて、自分の要望や感情は後回しになります。

たとえば、利用されているなと感じても言えない。
おかしいと気づいているのに、離れられない。
自分の感覚より、相手との関係を優先してしまう。

本人はそれを「配慮している」「優しくしている」と感じていることが多いです。

でも実際は、ずっと自分を後回しにし続けている状態です。

それが積み重なると、「自分がどうしたいのか」がわからなくなっていきます。
自分の要望を外に出す回路が、だんだん錆びついていくんですよね。

Kumi
Kumi
私が他人軸だった頃、しんどかったかというと、そうでもなかったんだよね。
それが普通だったから。

でも今思うと、「自分」がいなかったなって感じます。

自己否定が強い状態では、自分軸は育たない

自己否定が強い状態では、自分軸は育たない

「自分の気持ちを大切にしよう」と思っても、うまくいかない理由は、「自己否定」にあります

自己否定とは、「こんな自分なんて」という感覚。

この感覚が強いとき、自分の要望を外に出すことに、無意識のブレーキがかかります。

「こんな自分に、要望を出す権利はない」という思い込みが、心の奥にあるからです。

だから、わかってはいても動けない。
「自分の気持ちを優先しよう」という言葉が、自分に刺さらない。

面白いことに、スキルや能力が高くても自己否定が強ければ、自分の要望はなかなか出せません。

逆に、スキル的にはまだまだでも自己否定がない人は、わりと図々しく自分の要望を言ってたりしますよね。
それはある意味で、自分軸がある状態とも言えます。

自分軸は、自分を信頼できる状態があってこそ育ちます。
自己否定や劣等感が強いまま「自分軸を作ろう」としても、土台がないから立ち上がらないんです

意志の問題ではなく、土台の問題なんですよ。

自己否定のパターンについては、こちらの記事も合わせて読んでみてください。

Kumi
Kumi
「自分を大切にしよう」って言葉。
自己否定が強い時はその言葉すらキツイよね。

まず土台が先なんです。

自己否定が薄れたとき、自然と変わっていた

自己否定が薄れたとき、自然と変わっていた

私自身の話をすると、自分軸が育ったのは「作ろうとした」からではありませんでした。

会社員として働いていた頃、理不尽なルールや合わない評価基準の中で、自己否定が積み重なっていきました。
自分の特性と、求められることがずっとズレていたんだよね。

ライターとして働くようになってから、少しずつ変わっていきました。
自分の特性と生き方が一致してきたとき、他人の評価に揺らぎにくくなっていた

気づいたら、自分の要望を外に出せるようになっていた。
気づいたら、人の顔色を伺う頻度が減っていた。

意識して変えたわけじゃないです。

自己否定が薄れた結果として、自然と育っていたものでした。

自分軸は、育てるものではなく、育つものだと思っています。

劣等感との関係については、こちらも参考にしてください。

まとめ

自分軸は、意志で作るものではありません。

自己否定や劣等感が強い状態では、「こんな自分に要望を出す権利はない」という思い込みが邪魔をして、軸が立ち上がらない。

まず必要なのは、「自分軸を作ること」ではなく、自己否定の土台を少しほぐしていくことです。

それが少しずつ進むにつれて、自分の要望が自然と外に出せるようになっていく。
そのとき初めて、「あ、自分軸ができてきたかも」と気づけます。

焦って作ろうとしなくていい。
土台から、少しずつでいいです。

  • この記事を書いた人

Kumi(板山 久美子)

恋愛・心理コミュニケーションライター/元カウンセラー パートナーシップや人間関係をテーマにしたメディアを複数運営。 カウンセラーとしての実務経験をもとに、心理学・自己理解・対人関係に関する記事を多数執筆。 アメブロでのカウンセラー活動時にはフォロワー1,500名・公式LINE60名の実績あり。

-自己理解のヒント
-, ,