自己理解のヒント

人の感情を拾いすぎてしまうのはなぜ?しんどさの正体と、少しラクになる考え方

誰かが不機嫌だと、自分のせいかなって思ってしまう。
職場でちょっと空気が重いだけで、どっと疲れて帰ってくる。
相手が悲しそうだと、自分まで沈んでいく。

「なんでこんなに人の感情に振り回されるんだろう」

そう思ったことがある人に、読んでほしい記事です。

これは、敏感すぎるせいじゃないんです。
ちゃんと理由があります。

なぜ人の感情をこんなに拾ってしまうのか

なぜ人の感情をこんなに拾ってしまうのか

感情を拾いやすい人には、3つの理由があります

どれも「あなたがおかしい」という話ではなく、心と脳の自然な仕組みの話です。

脳が、相手の感情を「映して」しまう

人間の脳には、相手の状態を自動で映し取る働きがあります。

誰かが痛そうにしているのを見て、自分もなんとなく痛くなる感じ、ありませんか。

これは気のせいじゃなくて、脳の仕組みです。

共感力が高い人ほど、この働きが強く出やすいです。

つまり、人の感情をよく拾う人は、脳がちゃんと機能している、ということでもあります。

Kumi
Kumi
これは「ミラーニューロン」や「情動感染」と呼ばれる脳の仕組みが関わっていると考えられています。
感じやすいって、欠点じゃなくて、それだけ豊かに機能している証拠なんですよね。

「空気を読む」が、サバイバルスキルだった

子どものころ、親や周りの感情をいち早く読むことで、場を安定させようとしていた経験はありませんか。

怒らせないように先読みする。
機嫌が悪そうなら近づかない。
笑わせて場を和ませる。

そうして「感情のアンテナ」を張り続けてきた人は、大人になってもそのアンテナが全開のままになっていることがあります。

もう危険を察知しなくていい場面でも、体がまだ警戒しているんです。

おかしいわけじゃないんです。
ただ、昔覚えた地図を、今も使い続けているだけ。

<関連記事>
境界線を引くと、人間関係がラクになる理由

Kumi
Kumi
これは「過覚醒」といって、危険に備えたアンテナがオフにできない状態のこと。
ずっと張り続けてきたんですよね、そのアンテナ。
本当によく頑張ってきたと思います。

「自分の感情」と「もらった感情」の区別がついていない

気づいたらしんどくなっている。
でも、なぜかはわからない。

そういうとき、それは自分の中から生まれた感情じゃないかもしれません。

誰かのイライラをもらった。
場の重さを吸い込んだ。
相手の不安が、自分の不安になっていた。

「なんかしんどい」の出どころが、実は自分じゃないことは、意外とよくあります。

Kumi
Kumi
「これは私の感情?」と一度立ち止まるだけで、しんどさの正体がつかみやすくなります。
自分の感情と人の感情が混ざって疲れてしまうこと、すごくよくわかります。
これが心理学でいう「バウンダリー(境界線)」を引き直す、最初の一歩です。

拾った感情を、少しずつ返していく

拾った感情を、少しずつ返していく

感じなくなる必要はないんです。
ただ、受け取り方を少し変えるだけでいいです。

たとえば、以下のようなこと。

  • 「なんかしんどい」と感じたとき、「これは私の感情?」と一回だけ聞いてみる
  • 深呼吸して、足の裏が地面についている感覚に意識を戻す
  • 帰宅したら、今日もらった感情を「置いてきた」とイメージしてみる

大げさな方法じゃなくていいんです。

「自分に戻る」小さなルーティンを持つだけで、消耗のしかたが変わってきます。

Kumi
Kumi
「グラウンディング」といって、体の感覚に意識を戻す方法です。
しんどいとき、まず足の裏を感じてみてください。
難しいことは何もないので、ぜひ試してみてほしいです。

まとめ

人の感情を拾いやすいのは、弱さじゃないです。

繊細さの裏返しで、むしろ豊かな共感力の証拠でもあります。

でも、その繊細さで自分が消耗し続けなくていいんです。

「感じる力」はそのままに。

受け取った感情を、ちゃんと返せるようになる。

それだけで、毎日の重さがずいぶん変わってきます。

<関連記事>
感情は消そうとしないほうが、早く消える

  • この記事を書いた人

Kumi(板山 久美子)

恋愛・心理コミュニケーションライター/元カウンセラー パートナーシップや人間関係をテーマにしたメディアを複数運営。 カウンセラーとしての実務経験をもとに、心理学・自己理解・対人関係に関する記事を多数執筆。 アメブロでのカウンセラー活動時にはフォロワー1,500名・公式LINE60名の実績あり。

-自己理解のヒント
-, , ,