「なんか満たされない」の正体

「ちゃんとしてるのに満たされない」の正体は、「境界線」かもしれない

「人からの評価はいい」
「ちゃんとしてるって思われてる」
「でも、なんか満たされない」

……あるよね。あるある。
「いい人」の肩書きは持ってるのに、心はいつもすり減ってるやつ。

で、それってたぶん、「境界」が育ってないサインです。

 

「頼まれると断れない星人」の末路

  • 人に頼まれると断れない
  • 誰かが不機嫌になると「私のせい?」ってなる
  • 頼られると、うれしい。でも、つらい。けど、断れない。

うれしいとしんどいが同居してる時点で、もう混線してる。

そう、全部「育ちクセ」みたいなもん。
でも、それを「私がダメなんだ」で終わらせると、ずっと同じところグルグルです。

 

ざっくり言うと、「線」がないのよ

ざっくり言うと、「線」がないのよ

人には見えないけど、心にもちゃんと「境界線」ってあるのね。
この線が育ってないと、自分と他人の区別がつかなくなってくる

境界が育ってないと、誰かが不機嫌だと「私が悪いのかな?」って思っちゃう。
自分の気持ちより、他人の顔色が優先になってくる。

そして気づいたら、自分の気持ちより、他人のリアクションで動いてる。

誰かがイライラしてたら、空気を読んで、機嫌をとって、先回りして動く

それが「大事な人」だったら、なおさら嫌われたくなくて、ちゃんとしたくて、我慢するのが当たり前になる。
友達や上司だけじゃない。
夫や、子どもに対しても。

「ほっとけない」って思ってやってるけど、それ、本当に「優しさ」だけかな?

もしかしたら、自分の安心を守るために、他人の機嫌をコントロールしようとしてるのかも。

 

境界が育ってない人のあるある5選

「私、ちゃんとしてるのに、なんでこんなに疲れるんだろう?」

そう感じてる人は、たぶん「境界が育ってないサイン」に心当たりがあるはず。

境界が育ってないと、無意識に「自分を後回しにするクセ」がしみついてて、それが日常の中で、こんなふうに出てくるんです。

① 他人の機嫌=自分の責任、になってる

→「あの人がイライラしてるの、私が変なこと言ったせい?」
→ いや、知らんがな案件まで引き受けがち

② NOが言えない

→ 頼まれる=「断ったら悪い人になる」みたいな謎ルール発動
→ そして我慢して爆発して、自己嫌悪で反省して、また我慢する(無限ループ)

③ 自分の人生なのに、誰かの期待で埋まってる

→「いい子」「気が利く人」「ちゃんとした人」やってきたけど、
→ それ全部、他人の要望に応えてきただけってことない?

④ 無自覚で、人の領域にもズカズカ入る

→「だって家族でしょ?」「親しいし」って、悪気なく踏み越えるやつ
被害者→加害者ルート、地味にこれ多いです

Kumi
Kumi
被害者は、未来の加害者になる可能性がある。

だから、被害者ルート、いまここで止めよ?

⑤ 自己肯定感が育たない

→ 自分の価値=人からの評価、になってる
→ で、評価がないと「私って意味ない人間…」ってなる(こじらせ案件)

 

境界って、「壁」じゃなくて「ここからが私、ってちゃんとわかってること」

境界って、「壁」じゃなくて「ここからが私、ってちゃんとわかってること」

境界って聞くと、「距離を取ること」「関係を断つこと」みたいに思われがちだけど、本当はその逆です

ちゃんと「ここからが私」「ここまではOK、ここからはイヤ」って自分でわかってるほうが、むしろ人と気持ちよく関われるんだよ。

自分の心のスペースをわかってて、その上で、ちゃんと人にも伝えられる。

それが、「境界が育ってる人」

 

で、なぜ育たなかったのかって話をしようか

境界って、勝手に育つものじゃない。
ちゃんと「育てられてこそ」当たり前の感覚として身につくものなんだ。

で、それが育たなかった理由、いちばん大きいのは、家庭環境

はい、ここ大事!!!

たとえばね。

  • 「イヤ」と言ったら怒られた
  • 「気を使いなさい」って先に教わった
  • 「家族なんだからいいでしょ?」で、ズカズカ入られてきた

こういうの、特別な虐待じゃないし、よくあることかもしれない。

でもね、これがずっと続くと、

「イヤって言っても意味ない」
「自分の気持ちより、相手を優先しないと」
「私は我慢する側なんだ」

そんなふうに、「本当はイヤ」「ここまでが限界」っていう感覚を、押し殺すクセがついてしまう。

それ、あなたのせいじゃない

本当は、大事にされなきゃいけない子ども時代に、「心のスペース」を踏み越えられ続けて、それが当たり前になってたんだよね。

もし、今もうまくNOが言えなかったり、頼まれたら断れなかったり、誰かの顔色が気になりすぎるとしたら。

それは、「ちゃんと守ってもらえなかった線」が、まだ残ってるだけかもしれない。

だから、大人になってもその設定のまま動いちゃう。
誰かが不機嫌そうなら、すぐ察して動く。
「私さえ我慢すれば」で、全部済ませようとする。

その優しさ、ほんとは後遺症なんだよ。

Kumi
Kumi
境界が育たなかったんじゃなくて、「育ててもらえなかった」だけ。

 

境界は、あとからでも育て直せる

境界は、あとからでも育て直せる

ということで、安心してください。
境界、今からでも育ちます

まずやることはひとつだけ。

「自分に聞いてみる」こと。

  • 今、楽しい?
  • それ、ほんとにやりたい?
  • 誰のためにやってる?

答えがすぐ出なくてもOK。
「わからない」って答えも、もう「自分の気持ちの種」だから。

 

まとめ:「なんかしんどい」は、だいたい境界がぼやけてる

ちゃんとやってる。
誰かのために、がんばってる。
なのに、なんかモヤモヤする。

報われない感じ。感謝されない感じ。
自分だけ、満たされてない気がする。

その「満たされなさ」、境界がぼやけてるサインかも。

  • 自分の気持ちより、相手を優先してきた
  • 「イヤ」って言えないまま引き受けがち
  • 誰かの不機嫌を、自分のせいにしちゃう
  • 本音より「空気」で動いてることが多い
  • 頼られると「うれしいけどしんどい」がセットでくる

でも本当は。
自分を大事にできる人こそ、ちゃんと人にも優しくできる。

「ここからが私」って線を、ちゃんと引けること。
それが、ちゃんと満たされる人生のスタート地点なんです。

もし今、「私ってなんでこんなに空っぽなんだろう?」って思ってるなら

それは、あなたの中に「もう、自分を後回しにしたくない」って気持ちが育ち始めてる証拠かもしれません。

 

ちょっとやってみて?

今日一日の中で、「あ、なんかイヤだったな」って瞬間を1個、思い出してみて。

それ、きっと「ここからが私」を知るサイン。

わかってあげて、自分に。
そして、ちゃんとその感覚に名前をつけてあげてね。

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