デザイン概論

クリエイターに求められる力とは?現場で役立つスキルと心構え:デザイン概論⑤【オンライン】

2025/7/14の記録です。

講師:湊先生

Webやデザインの世界で活躍するには、「作りたいものを作る力」だけでは不十分です。

クライアントの意図をくみ取り、期待以上のアウトプットを提供するために求められるのは、“技術”だけでなく“姿勢”や“思考力”。

今回は、プロのクリエイターとして必要なスキルと心構えをまとめます。

🎧 クライアントの頭の中を“翻訳”する:コミュニケーション力

デザインの現場では「なんとなく、柔らかい感じで」「ちょっと目立たせてほしい」など、あいまいな要望が飛んできます。

そこで重要になるのが、ヒアリング力・共感力・想像力

言語化されていない想いやイメージを引き出し、共有する力が信頼を築きます。

🎨 イメージをカタチにできる:制作スキルとツール習熟

聞き取ったイメージを具現化するためには、ツールを使いこなす技術が必要です。

  • Illustrator/Photoshop(グラフィック)

  • Figma/XD(UI設計)

  • Premiere Pro/After Effects(動画制作) など

「触れる」だけではなく、「表現として成立させる」ための技術が求められます。

📐 理論に基づくデザイン力

「なんとなく良い」ではなく、なぜその配置・色・動線にしたのかを説明できることがプロの条件。

特に重要なのが、**UI(見た目)とUX(使い心地)**の設計力です。

「使いやすさ」は感覚ではなく、設計に支えられたもの。悪い例から学ぶこともたくさんあります。

📈 トレンドとマーケティングの理解

良いデザインは、「可愛い」「オシャレ」だけでは不十分。

ターゲットにどう響くか・どう行動を促すかが重要です。

そのためには、最低限のWebマーケティングの知識も武器になります。

(例:SEO、LPO、SNS広告など)

流行の色やフォント、レイアウトの背後には、常に「背景となる人々の心理」があることも忘れずに。

✨ “細かさ”と“こだわり”の違い

線の太さ、余白、文字サイズ、位置ズレ…。

一見わずかな違いも、ユーザーには“違和感”として伝わってしまいます。

細部への気配りは必須ですが、自分のこだわりを最優先してしまうと仕事にならないこともあります。

「これは納品物として不適切」なのか、「自分の理想と違うだけ」なのか。

その違いを見極めるのも、プロとしての力です。

🚀 学び続ける姿勢が最大の武器

Web業界の技術やトレンドは、1年でガラリと変わることも珍しくありません。

数年前には当たり前だったデザインが、今は時代遅れになることも。

だからこそ、新しいツールや考え方にワクワクできる人が、クリエイターとして長く活躍できるのです。

まとめ

「作れること」よりも、「伝わるように作れること」。

技術・知識・姿勢の3つが揃ってこそ、信頼されるクリエイターになれます。

「なんかカッコいい」ではなく、「伝わって動いてもらえる」デザインを目指して。

  • この記事を書いた人

Kumi

金融分野のリライトを中心に活動しているライターです。 FP資格を持ち、ライフプランや心理学の知見を活かした執筆を行っています。 「書く・伝える・見せる」を意識した情報発信に取り組んでいます。 繊細さと好奇心を活かし、読者に気づきを届けられる文章を目指しています。

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