2025/7/4 の記録です。
講師:湊先生
Webマーケティング:変化と本質を学ぶ
🔰 Webの仕事は「納品後」が本番
Web制作やデザインの仕事は、完成・納品した時点が“ゴール”ではなく、むしろ“スタートライン”。
ユーザーの反応を見ながら改善を加え、成果を生み出す工程こそが、真のWebの仕事。静的な作品ではなく、動的で反応を重視する姿勢が求められる。
そして、目先の案件だけで終わらせず、「良い仕事」が「次の依頼」へとつながる“信頼の連鎖”を意識することが、プロとしての長期的な価値となる。
🔭「未来・現在・過去」の3視点で考える
▶ 未来を見る
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AI、Web3、AR/VRなどの新技術をキャッチアップする力が必須。
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ChatGPTやStable Diffusionなど、ツールの進化によってクリエイティブの手法も日々変化。
▶ 現在に集中
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今、目の前の仕事に丁寧に向き合う姿勢が実績を作る。
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トレンドに流されすぎず、「なぜこれを作るのか」を自分で言語化する習慣を持つ。
▶ 過去を知る
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Webの歴史・トレンド・変遷を知ることで、自分がどこに立っているのかがわかる。
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文脈を知ることは「今」を理解する最大のヒントになる。
Web業界の主な歴史トピック
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1995年:Yahoo! JAPAN 開設
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2003年:WordPress リリース
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2005年:YouTube 誕生
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2007年:iPhone 発売
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2022年:ChatGPT 公開、Internet Explorer サポート終了
🎨 デザイントレンドと社会背景のつながり
デザインは、技術・文化・社会状況と常に連動している。
たとえば:
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余白を活かしたミニマルデザイン → コロナ禍を通じた安心感や「情報疲れ」への対処
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手描き風の柔らかいUI → 無機質さからの脱却・人間味への回帰
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ポップでカラフルなZ世代向けUI → SNS映え・感情表現の重視
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ダークモード・Y2K復活・ジェンダーレスカラー → テックやサブカルチャーとの融合
「今のデザイン」が何を背景にしているのかを、表面的な見た目だけでなく“時代の空気”ごと読み解く思考が求められる。
💡 補足:実務で役立つマーケティング用語
用語 | 意味 | 実務への活かし方 |
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SEO | 検索結果の上位に表示される工夫 | 検索されやすい記事・サイト制作 |
SEM | SEO + 広告運用など検索エンジン全体の施策 | キーワード選定や広告出稿で活用 |
LPO | ランディングページ最適化 | 導線設計・CV率改善に必須 |
インフィード広告 | SNSのタイムラインに溶け込む広告形式 | 自然な導入・ユーザーへの馴染みやすさを活用 |
アドネットワーク | 複数サイトに一括配信できる広告の仕組み | 効率的に幅広くリーチ可能 |
🕰 Webマーケティングの歴史と進化
🔹 1990年代:インターネット黎明期
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Yahoo! JAPAN や Google の検索サービスが登場
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個人ホームページが主流、掲示板文化、HTML手打ち時代
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バナー広告の始まり、楽天・Amazonの誕生
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iモードやガラケー向けの簡易サイトも出現
📌 この頃は検索エンジンのアルゴリズムもシンプルで、SEOの概念もまだ曖昧。
🔹 2000年代:検索とSNSの台頭
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Google AdWords(現:Google広告)の登場により、リスティング広告が一般化
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mixi、Facebook、Twitterなど、SNSが徐々に浸透
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ブログ全盛期によりアフィリエイト文化も形成
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YouTube(2005年)で一般人の動画投稿が始まる
📌 検索意図に沿ったキーワード設計、コンテンツマーケティングの基礎が固まり始めた時代。
🔹 2010年代:スマホ・オウンドメディア時代
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スマートフォンの爆発的普及、レスポンシブデザインの登場
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自社発信メディア(オウンドメディア)のブーム
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ネイティブ広告・インフィード広告が主流に
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MA(マーケティングオートメーション)やAIの導入が進行
📌 単なる「商品紹介」から、「読み物としての価値」「UX重視」の視点が広まる。
🔮 今後のトレンド(予測)
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動画広告、特にショート動画(TikTok・YouTube Shorts)が主戦場に
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AIによる自動広告最適化(クリエイティブ提案や出稿調整もAI化)
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Web3やメタバース空間でのマーケティング実験が活発化
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UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用 → 信頼性と共感が武器に
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SNSマーケ×CRMでのLTV(顧客生涯価値)最大化戦略
🧭 今後に向けて(プレゼン課題に向けた準備)
今回の講義は、今後のプレゼン制作に向けて「思考の土台づくり」や「制作の方向性整理」を目的としていると推測される。
今後は、以下のような観点で取り組むことが想定される:
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自分が「誰に・何を・どのように」届けたいのか明確にする
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デザインやUIだけでなく「言語化された意図」が必要
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トレンドと時代背景、自分の制作コンセプトとの接続を考える
✅ まとめ:届けたい人に、どう伝えるか
Webマーケティングの変遷を知ることは、ツール選びのためではなく、「どうしたら伝わるか」を考える視座を育てるためのもの。
今後もツールや技術は進化し続けるが、「誰に、どんな価値を、どう伝えるか」は常に不変のテーマ。
変化に流されず、思考し続けられるWeb人材こそが、信頼され続けるクリエイターになる。